腰痛・肩こり・関節の痛み・手足の痛みしびれ(脳梗塞後遺症、脊髄損傷、脊椎術後後遺症等々)などの慢性疼痛に対して、自己脂肪由来幹細胞を静脈内点滴します。
ご自身の脂肪由来幹細胞を投与するため、副作用の心配が少なく、慢性的に炎症を起こしている部位や過敏になっている末梢神経障害の部位に作用することが期待できることから、従来の治療法とは異なる機序で痛みの緩和につながる可能性があります。
本治療では、体の中にある間葉系幹細胞という細胞を培養して治療を行います。間葉系幹細胞とは骨髄の中に含まれ、また皮下脂肪にも多く存在する細胞です。この間葉系幹細胞は、分裂して自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持った細胞で、投与された幹細胞は傷ついたところに集まり、血管の新生や欠損した部分の修復を担います。
点滴により体内に投与された幹細胞は、傷ついた組織の修復に加わり、組織修復を促すことが期待でき、しびれ・痛みなどの感覚機能と運動機能の改善が期待されます。
体内に投与した幹細胞は体内の傷ついた場所に集まり、炎症を抑え傷ついた組織を修復する性質があります。 痛みの原因となる慢性炎症を抑え、末梢神経の傷害部位を修復することにより疼痛を緩和させる効果が期待できます。 幹細胞の特性により、原因が分からない疼痛についても痛みの軽減が期待できます。
札幌医大の報告では脊髄損傷患者13例のうち12例でASIA(アメリカ脊髄損傷協会)の機能障害尺度で1段階以上の改善が認められ、回復の見込めないとされた寝たきりの患者さんが車の運転までできるようになった例もあります。
臨床試験を担当した札幌医大の医師たちは「点滴翌日、肘や膝が動きだした。24週目にはスキップも出来るようになった」「今までなら100%回復していないと断言できるような患者が回復してきた」と述べています。Nature誌の取材に対して、神戸の医療イノベーション推進センター長は、「科学と医学の革命となる。医療の新時代の幕開け」と答えています。
※PRP、幹細胞治療は自分自身の細胞を利用する治療のため、副作用の少ない治療ですが、症状の悪化や感染などが全くゼロとは言い切れません。予め、御了承ください。