当院では肩痛が強い方で患者さんのご希望があれば初診時からでも超音波ガイド下に痛みや炎症を抑える注射を行っています。
症状がつらい場合は積極的に治療するのが良いと考えているからです。
拘縮が強い方には麻酔下に拘縮を剥がす手技(サイレントマニピュレーション)も行えます。
再生医療も適応できます。
実際の症例です
誘因なく肩に激痛おきて腕が上がらなくなったかたです。
90度以上上げると痛みが走ります。エコーでは部分腱板断裂と肩峰下滑液包炎が認められました。
エコーガイド下に炎症の強いところにステロイドの注射をして、引き続いて温熱や可動域訓練等のリハビリをして軽快しました。
次は肩の拘縮が強く、何年も他院でリハビリしていたようですが改善なく、私の所にいらっしゃった方です。局所麻酔、鎮静麻酔と神経ブロック下に受動術をすることにしました。
まず神経ブロックと肩の局所麻酔で除痛をはかり、次いで静脈麻酔で軽く眠って頂きます。十分に除痛できたところでゆっくり上腕を動かして肩の癒着を剥がしていきます。5分程度で終了します。施術終了後2-3分でほぼ完全に目が覚めます。この方は一回の受動術と可動域訓練のリハビリで日常生活に不自由ないレベルまで改善しました。治療効果は高く、拘縮の強い方にはお勧めできる治療です。
通常の保存治療でも十分に痛みの改善が得られない場合PRP注射で腱板の修復をはかることが期待できます。ご自身の血液から抽出した多血小板血漿液を腱板に注射する方法です。