頚椎椎間板ヘルニア、頚椎神経根症(腕のしびれ、痛み)の方に対する治療です。
超音波で正確に坐骨神経痛の原因になっている炎症を起こしている神経根、又は腰痛の原因になっている椎間板等を同定します。それらの部位を正確に描出して針先を痛みの原因部位に生理食塩水、局所麻酔薬やステロイド、PRPなどを注入します。一過性の効果だけでなく、根治も目指せる治療です。
椎間板ヘルニアの方で98%以上、腰部脊柱管狭窄症で95%の成功率です(ここで言う成功とは注射治療のみで日常生活に支障がないくらいの症状の改善が得られる事です)。数回以上の神経根ブロックが必要な方も時々いらっしゃいますが、そのような例でも神経根リリース手技による治療が可能です。神経根リリースはステロイドや局所麻酔薬の濃度を極微量のみ含めた生理食塩水を、超音波ガイド下に正確に針先を神経根に接する位置に置いて、神経根周囲の炎症物質を洗い流したり癒着を剥離したりする手技です。この手技が行えるのは日本で数人のみです。
他院で脊椎手術を勧められるレベルの狭窄症の方でも定期的に神経根リリースを行い神経の炎症を押さえることで手術を回避し、痛みのない状態で日常生活を送れている方はたくさんいらっしゃいます。このように坐骨神経痛や腰痛の原因部位にダイレクトにアプローチして炎症を抑えたり軟骨を再生したり等の治療ができる医師はごく限られています。