では、膝の症例で実際のPRP治療を見てみましょう
この方は数回にわたる膝関節内骨折と骨折手術を経験した方です。膝関節軟骨が大きく損傷した状態で、歩行するだけで強い膝痛が起きており、外傷後の程度の強い変形性膝関節症と診断されました。他院で従来法の治療を長年にわたり受けてきましたが痛みが良くならず、当院を受診されました。
膝関節軟骨の再生を促したり、関節内の炎症を抑えたりする目的でPRP治療を行いました。
正確に超音波を見ながら損傷した軟骨部位に直接PRPを注入しました。
この技術は国内でも数名の医師のみが行える技術です。
当院では漫然と関節腔内にPRPを注入するのではなく、関節内の他、傷んで血流のある軟骨部位や傷んだ靭帯にピンポイントに注入しており、高い効果を出しています。
この方は一回のPRP治療で膝痛がほぼ完全に消失して、不自由なく走れるまで改善しました。
このようにPRP治療は従来法の治療でも効果が不十分の方にも治療効果が期待できます。手術と従来の保存治療の中間療法としての再生医療とお考え頂いても良いと思っています。
膝関節症、股関節症、肩痛(腱板断裂、五十肩等)、スポーツ障害の他、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、
頚椎神経根症などの神経痛にも幅広く適応があります。是非ご相談ください。
※PRP、幹細胞治療は自分自身の細胞を利用する治療のため、副作用の少ない治療ですが、症状の悪化や感染などが全くゼロとは言い切れません。予め、御了承ください。