では、肩凝りの症例で実際のPRP治療を見てみましょう
この方は5年以上前から程度の強い肩凝りの痛みを経験してされてきた方です。ひどい時は痛みのために夜寝られなかったり、頭痛やめまいなどの症状も起きていたようです。他院で投薬やリハビリの治療を受けてきましたが痛みが良くならず、当院を受診されました。
ほとんどの肩凝りの方の場合筋膜リリース注射で改善することが多いのですが、この方の場合筋膜リリース注射をしても数日で強い痛みが戻ってしまう状態でした。そこで肩凝りの原因となっている筋肉と筋膜(この方の場合は僧帽筋)にPRP注射を行いました。
正確に超音波を見ながら僧帽筋の筋腹と筋膜に直接PRPを注入しました。
このようにPRP治療は従来法の治療でも効果が不十分の方にも治療効果が期待できます。手術と従来の保存治療の中間療法としての再生医療とお考え頂いても良いと思っています。肩凝りに対するPRP治療は全国でも数施設しか行えない治療です。非常に効果の高い治療ですので、難治性の肩凝りの方には良い治療法と考えています。
膝関節症、股関節症、肩痛(腱板断裂、五十肩等)、スポーツ障害の他、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、 頚椎神経根症などの神経痛にも幅広く適応があります。是非ご相談ください。
※PRP、幹細胞治療は自分自身の細胞を利用する治療のため、副作用の少ない治療ですが、症状の悪化や感染などが全くゼロとは言い切れません。予め、御了承ください。