では、足底筋膜炎の症例で実際のPRP治療を見てみましょう
この方は専業主婦をされている方です。立ち仕事で家事をしたり朝立ち上がったりするときに痛みが出ています。様々な病院を受診し、十数回の体外衝撃波治療やカテーテル治療などを受け、長期のリハビリをしてきましたが効果がなかったようです。最近は大きな病院で手術を勧められていました。しかしご本人は手術を避けたい希望が強く、当院を受診されました。
踵骨に近い部分に最大圧痛点があり、踵骨への足底筋膜付着部の損傷と考えられました。
損傷した足底筋膜の再生を促したり、炎症を抑えたりする目的でPRP治療を行いました。
正確に超音波を見ながらターゲットの足底筋膜に直接PRPを注入しました。
この方は一回のPRP治療で足痛が大幅に減少しました。二回のPRPにて、立ち上がり時の痛みが消失するまで改善しました。三回のPRPで全く症状は消失しました。
このようにPRP治療は従来法の治療でも効果が不十分の方にも治療効果が期待できます。手術と従来の保存治療の中間療法としての再生医療とお考え頂いても良いと思っています。
変形性膝関節症、変形性股関節症、肩痛(腱板断裂、五十肩等)、スポーツ障害の他、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頚椎神経根症などの神経痛にも幅広く適応があります。是非ご相談ください。